EGF(上皮成長因子)は、人間が本来持っているタンパク質の一種です。
EGF(イージーエフ、Epidermal Growth Factor、エピダーマルグロースファクター)とは、日本語では上皮成長因子(または上皮増殖因子、上皮細胞成長因子、上皮細胞増殖因子)と言い、人間の体が本来持っている因子で、体内で53個のアミノ酸から形成されるタンパク質の一種です。
意外と知られていませんが、肌(皮膚)だけではなく、唾液や母乳などにも多く含まれています。
アメリカの生物学者スタンレー・コーエン博士により発見され、内容成分名は、ヒトオリゴペプチド-1と表示されています。
EGF(上皮成長因子)とお肌の仕組み
■EGF(上皮成長因子)と受容体
EGFは、人間がもともと持っているタンパク質で、肌を整える役割を担っている成分です。
このため、肌の表面(角質層)には、EGFを受け取る為の受容体(EGFR、イージーエフレセプター、上皮成長因子受容体)が備わっています。
■ターンオーバーとスキンケア
お肌は、ターンオーバーにより、肌細胞の生まれ変わりを繰り返しています。
ターンオーバーの仕組みは、基底層で生み出された細胞が、 肌の表面にある角質層へと押し上げられ、しばらくすると、アカとなって剥がれ落ちます。
このサイクルは、通常約28日間と言われています。
しかし、不規則な生活や、外的要因(紫外線)など、 さまざまな原因によってこのサイクルが乱れると、角質が厚くなったり、乾燥しやすくなったり、 肌トラブルを抱えてしまいます。
ターンオーバーのサイクルを乱れさせないためには、規則正しい生活はもちろん、 スキンケアも欠かせない重要な要素です。
EGF(上皮成長因子)を発見したスタンレー・コーエン博士
スタンレー・コーエン(Stanley Cohen)博士は、EGF(hEGF)を発見し、その機能のパイオニアとして注目される生理学者となりました。
その後、ブラウン博士など多くの研究者によって、EGFの研究は進められ、今日に至っています。
化粧品化に成功したEGF(上皮成長因子)

発見当時は、それほど多くのEGFを抽出することが出来なかった為、誰もが知る一般的な成分ではなく、ごく限られた機関でだけで、利用されていました。
またスキンケアで利用するという考えまでには至らなかった為、化粧品化もされていませんでした。
しかし、その後の研究が進み、十数年の歳月を経て、2005年秋には、厚生労働省より化粧品使用の認可がおり、EGF成分を配合したスキンケア製品が誕生し、正式に全成分表示「ヒトオリゴペプチド-1」として登録されました。
EGF(上皮成長因子)の品質・配合濃度
EGFは、現在ではさまざま化粧品に配合されるようになりました。
しかし、EGFはただ配合されていれば良いというものではなく、一定の品質と濃度(配合量)をクリアする事で、その効果を発揮する事ができます。
これを一般の人たちでも判断が出来るように、日本EGF協会は、認定シールを貼る事で実現しました。EGF Styleで販売しているEGF化粧品には、このEGF協会の認定シールが付いています。
EGF(上皮成長因子)関連情報
EGF・FGFの配合濃度一覧とIU(生物活性)の説明
EGF・FGF配合化粧品とその他製品の一覧
日本EGF協会のマークとEGFの配合濃度を定めた基準
EGF(上皮成長因子)と同じく体内にあるタンパク質の一種FGF
EGF(上皮成長因子)に関するよくある質問と回答
EGF(上皮成長因子)豆知識
そもそも「EGF」とは、何の一種でしょうか?
EGF(上皮成長因子)を発見した博士の名前は?
「EGF(上皮成長因子)」の化粧品への表示名称は?
EGF(上皮成長因子)の「E」は何の略?
EGF(上皮成長因子)の「G」と「F」は何の略?