元気な肌、健康的な肌のために日々行うスキンケアですが、必要な成分を受け止める「土台」というべき肌のなかのメカニズムを、もう一度見直してみましょう。
お肌には表皮と真皮層があるのは、みなさんご存じだと思います。
今回は、特にこの表皮について追及します。
しくみ
表皮とは表面から角質層、そして真皮層との間の基底膜という薄い膜までのことを指します。
この基底膜には表皮突起と呼ばれる凸凹があり、毛細血管は、この表皮突起の先端まで届いていて、表皮突起の凸凹がはっきりしているほど、肌に必要な栄養が表皮細胞にスムーズに受け渡され、ハリや弾力のある肌が生まれるといわれています。
実は、肌の老化とともにこの表皮突起は平坦になっていきます。
そうすると栄養分の受け渡しや吸収する力も弱まってしまい、それにともなってハリや弾力も失われてゆくのです。
しかし、年を重ねてもこの表皮突起の凸凹をはっきりと保っている人もいるのです。
この肌の内部環境を、健康的に保つことが、若々しさの秘訣ともいえるのです。
また表面の角質層も、「角質」と聞くと全てがくすみの元のように感じてしまい、必要な角質まで落としてしまう方もいらっしゃいますが、これは禁物です。
角質層は肌を外敵から守るとても大事な皮膚組織です。
必要な角質が不足してしまうと肌の内部は自らを守ろうと余分な皮脂分泌を促し、メラノサイトを産生したりもします。
これが肌の黒ずみやキメの乱れ、くすみの原因にもつながります。
肌の生まれ変わりのサイクル、ターンオーバーを正常に保つことがここでは何よりも大切です。
とかくストレスや寝不足などのお肌の大敵から守るべく、毎日、肌も気持ちもリラックスするようゆっくりと楽しみながらのスキンケア、続けてくださいね。
次回はこの表皮突起の凸凹を保つためのコツを、真皮層のしくみと合わせながら、ご案内したいと思います。
どうぞお楽しみに。