お手入れ
■まずは、ビタミンAの働きについて。
皮膚の新陳代謝を活発にして、健康な上皮組織や粘膜細胞を産生するのに役立つビタミンです。ビタミンAが不足すると、角質が厚くなったり乾燥したりします。
油溶性(油に溶ける)ビタミンなので、動物性の肝油、バター、牛乳、卵、うなぎなどに多く含まれます。
ダイエットをしている方は敬遠しがちな動物性油脂ですが、適度に摂取しないと、お肌がボロボロになってしまいます。
バランス良くビタミンAを取り入れましょう。
■次はビタミンBの働きについて。
ビタミンBは数種類あるため、ビタミンB群と呼ばれます。
特に美容に関わるのは、ビタミンB2。新陳代謝を促すビタミンです。
毛細血管を丈夫にして血液循環を良くします。
不足するとターンオーバーサイクルが乱れてしまい、角質が硬くなりクスミなどの原因になります。
また、頭髪のフケがひどくなる、にきび、口内炎、口角炎、目の充血などの症状を引きおこします。
レバー、卵、大豆、乳製品、うなぎ、どじょう、葉菜類などに多く含まれています。
□ビタミンB3は、補酵素として糖質・脂質・たんぱく質の代謝にかかわり、不足するとペラグラという日光過敏症の一種皮膚病になります。
カツオ、イワシ、シラス、豆類、豚や牛のレバーに多く含まれています。
□ビタミンB6は、体内で補酵素として働きアミノ酸代謝に必須のビタミン。
不足してくると皮膚・粘膜の炎症やトラブル、ニキビや脂漏性湿疹などになります。
かつお、まぐろなどの魚類、レバー、肉などに多く含まれています。
□ビタミンB12は、葉酸と協力して赤血球の生成、神経細胞の修復や細胞の生まれ変わりを助ける働きをします。
不足すると色素沈着などが起こります。
魚介類や豚レバー、牛肉、豚肉、卵、牛乳、チーズ、きのこなどに含まれています。
葉酸は、ビタミンB12とともに補酵素として働き、細胞分裂やたん白質を作るために必要です。新陳代謝やターンオーバーにも関係しています。
レバー、緑黄色野菜、果物などに含まれています。
■最後にビタミンCの働きについて。
美白にも効果的と言われ大変有名なビタミンです。
活性酸素を除去する抗酸化成分と言われています。
コラーゲンの生成にも関わり、日焼け後のメラニン増加の予防になるなど、美容と切り離せないビタミンです。
皮膚や粘膜を正常に保つ働きをして、たんぱく質やアミノ酸の代謝に関連し、不足するとヒアルロン酸やコラーゲンが生成されづらくなりお肌のハリが失われます。
赤ピーマン、レモン等の柑橘系の果物やアセロラ、ジャガイモやブロッコリーに多く含まれています。
美肌と健康には、バランスの良い食事を心掛けたいですが、忙しい毎日では、それもままなりません。
サプリメントやハーブティーなどを活用して、必要なビタミンを摂取し、暑い夏でも美しく健康に乗り切りましょう。