お手入れ
では、どんなことが要因となって、冷え性になるのでしょうか。
代表的なのは、「締め付けすぎる衣類」「乱れた食生活やファストフード」「冷暖房の多様化」「運動不足」などがあげられます。
本来は、体質から改善するのが理想なのですが、今日からできる冷え性対策がありますので、ぜひお試しください!!
■保温ポイントを知って身体ポカポカ
【ふくらはぎ】
昔から“頭寒足熱”といわれるように、まずは下半身を温めましょう。
体の血液の約70%は、重力によって下半身に集中しています。
足が冷えれば血液の温度も下がり、血流が悪くなって体が温まりません。
とくに重要なのが、ふくらはぎ。
血液は筋肉が伸縮することでポンプのように上半身へ送られるので、太い筋肉が通っているふくらはぎを温かくすれば、血液の循環がアップするわけです。
パンツスタイルはもちろん、スパッツやレッグウォーマーも有効。
あまり締め付けない、温かい素材を選んでくださいね。
今、加圧するインナー等が流行っていますが、冷えが気になる方は要注意です。
【足先】
体の中でいちばん体温が低いのが足先。
心臓からもっとも遠いので、温かい血液が届きにくいのです。
そのうえ足には汗腺が多く、足の裏は1日にコップ1杯もの汗をかいているとか。
汗をかくと冷えて血行が悪くなり、老廃物や水分が留まってしまうため、足のむくみやしびれ、だるさにつながります。
ソックスが当たらない足指の間が湿りやすいので、すっぽり包める5本指ソックスがおすすめ。
冷えがきつい人は、さらにその上にゆるめのソックスを重ね履きすれば万全です。
【お腹・腰・お尻】
おへそとその周囲を冷やすのは禁物です。
内臓にもっとも近いので、冷えて腸などの機能が低下すれば、下痢や便秘の原因に。
また女性の場合、子宮をはじめ重要な生殖器がありますから、生理痛や不妊、更年期障害などの婦人病を引き起こすことも。
ちなみに女性のお腹やヒップに脂肪がつきやすいのは、実は子宮を冷えから守っているためなのです。
体の中心部・お腹が温まっていれば、体感する寒さはかなり和らぎます。
冷え性の人は、腹巻きを試してみて。
最近は薄手でアウターに響かないものや、かわいい編み込みなどおしゃれなものも売られていますよ。
腰も覆うので、冷えが原因の腰痛にも効果があります。
お尻・腰・お腹を温めるだけで、ダイエット効果が出た人もいるそうです。
さぁ〜今日から早速温めましょう♪
【首まわり】
体の中でも寒さに敏感なのが、首まわり。
ここには体が体温を維持するためのセンサー機能があり、首に冷気が当たると手足の血流が悪くなり、逆に温めると手足が冷気に当たってもそれほど血流は下がりません。
また襟元は、体温で温まった、服の内側の空気が逃げやすいところ。
タートルネックのセーターが温かいのは、服の内側の温かい空気を閉じこめるので、服の中の温度が高いまま保たれるからなのです。
同じように、マフラーもとても効果的。
お風呂上がりにも、タオルやネックウォーマーをして冷やさないように心掛けましょう。
この4点が身体をポカポカにするポイントです。
温めることで体の血流がよくなり、新陳代謝がアップし、肌コンディションもよくなります。
冷え性の解消は、美肌づくりにも直結しているんですよ。